此よりは荒野 読了。
あらすじ
19世紀末、アメリカ西部。近隣の村とともに家を襲われ、母と妹を亡くしたアラン・グリーンウッド。彼を助けた少女は言った。襲撃者は「不死者秘儀団」だと。炎に包まれる家を前に、アランは復讐を誓う。―それから3年。保安官の叔父のもと、キングスウェイ市で保安官補となっていたアランは、かつての少女― 「屍人殺しのステラ」の二つ名で呼ばれる凄腕の拳銃使いと再会する。その間に埋められぬ力の差を感じ、自嘲するアラン。そんな折、街が人狼に襲撃され…。いま、ふたりの復讐劇が幕を開ける。
評判が良かったので読んでみた。大きく分けて西部劇ものという分野は、滅多に読まないし興味も湧かないのだけれど、これはおもしろかった。最初、最後まで読みきれるかなっとか思ってたけど、問題まったくなしでした。圧倒的な筆力で読ませてくれました。世界観の伝え方がめちゃくちゃうまいし、登場人物も魅力的です。全体的に高水準で纏まっているんですが、いまいち飛びぬけてここが凄いとかは、ありませんでした。それでもかなりのレベルなんですけど。まぁ、始まりの巻ということもあるし、これからどんどん面白くなっていきそうです。
Gunning for Nosferatus〈1〉此よりは荒野 (ガガガ文庫)
- 作者: 水無神知宏,maruco
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/11/18
- メディア: 文庫
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