君と100回目の恋を観た。
本当はレイトショーでどこかの平日に観に行くつもりだったのだが、近くの劇場では明るい時間帯しかやっておらず、このまま終わってしまいそうだったから、急遽観に行くことにした。
残業のせいで今週は毎日5時間程度しか働けなく、時間を持て余していたしちょうどよかった。
miwaさんや坂口健太郎さんが好きではないと、観ても楽しめないんではないかと思っていたが、そんなことはなかった。
もちろんmiwaさんは可愛いし、坂口くんは格好良い。
でも、脚本は良くできていたと思う。ただ、正直なところ商業作品としては微妙だったのではないかと思っている。以下、ネタバレになる。
まず、予告映像の時から、ループものとわかり、そしてヒロインに死の運命が待ち受けて入るということが観て取れる。そして、それはそのまま本編もその通りで、それで終わってしまう。主人公はタイトル通り100回ループして、100通りヒロインを失い、最後はその運命を受け入れ、前を向いて終わりだ。
前を向いたから、最後にヒロインと大切な時間を過ごせたから、ハッピーエンドになるのか。
病気もので、どうしようもなくて、最後楽しい時間を過ごすならわかるが、ループもので、それはないんではないか、と思ってしまう。しかも、1回ヒーローとヒロインで時間を戻して、1年楽しんだ後で。
ループものといえば、使い古されたネタであり、これまで数多の作品があると思うが、時間を遡ってやり直しができて、何度も何度も繰り返し、最適解を見つける作品であってしかるべきだと思う。もしくは、うまく行かないのであれば、それなりに納得できる理由があってこそ、名作になると思う。100回も想い人の死を体験し、それでも諦めなかったのに、ヒロインがそれを邪魔するのは、日本の恥の美徳や自己犠牲の美徳を良しとする感じがする。
シュタゲ、まどマギ、クロスチャンネル、最近では君の名は。時間を遡る作品でも名作は、元々のルートから複数のパターンの最適解を見つけ抜け出すか、解決するか、きちんとバットエンドにするか、してくれ、そう思う。
中途半端なハッピーエンドにするのであれば、ループの必要性はないと思う。
映画「君と100回目の恋」オリジナルサウンドトラック(初回生産限定盤)(DVD付)(ステッカー付)
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- 出版社/メーカー: SMR
- 発売日: 2017/01/25
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